【体験談】ケアマネ更新研修

随筆
この記事は約7分で読めます。

埼玉県において介護支援専門員更新研修(実務未従事者向け)を受けてから、1年が経過しましたので、特に演習に際しての思いや気持ち、考えを振り返ってみました。

研修は、コロナ禍ということもあり、主に、動画視聴とテキストによるレポートの提出、オンラインによる演習という形で行われました。
これから研修を控えている方、現在研修中の方の中には、何かと不安をお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。

いろいろな不安がおありかと思いますが、この投稿が不安の軽減に少しでもお役に立っていただけるならば、嬉しい限りです。

スポンサーリンク

Zoomによるオンライン演習

演習は、これまで経験のないZoomを使ってのオンラインということで、かなり不安な気持ちがありました。

まずは、Zoomが思うように使えるのだろうか、ということ。

これに対しては、研修機関から送られて来た「Zoomマニュアル」を読んだり、ネットで使い方を学んだりしました。
(私の場合、既に職場から離れており他の誰かに直接教えていただくことができませんでしたので、独自に行うほかありませんでした。)

また、Wi-Fi環境が脆弱だったこともあり、途中で切れてしまわないだろうか、ということも頭をよぎりました。

この点については、テザリングを利用すれば何とかなることを知り、いざというときのために、数回テストを行い、実践できることを確認しました。

テザリングとは、簡単にいうとスマホを中継してネット接続することです。
テザリングを考えるのであれば、契約会社や料金プラン等によって申込みが必要であったり、料金がかかったりすることもあるので、契約内容を確認されることをおすすめします。
それと、なにより良かったのは、研修機関による事前の接続確認やZoomの操作練習に参加したことだと思います。
1時間余りの接続確認テストでしたが、Wi-Fiも途切れることなく順調に終了することができ、ホッとした記憶があります。
参加は任意でしたが、不安が軽減しましたので、やはり参加して良かったと思います。

仮に接続確認テストで問題が生じたとしても、問題点が明確化でき事前に対処できます。
いざ演習開始というときにあわてずに済みますので、いずれにせよ、そのようなテストを用意していただいているのであれば、参加することをおすすめします。

 
スポンサーリンク

演習

演習は、5日間。1日3時間(9:30~12:30)というものでした。

参加者は、約200名余。それぞれ14~15名のグループに分かれて行いました。

演習の進め方は、概ね、司会、記録(書記)、タイムキーパーを決め、個人ワークとグループワークを行い、結びに数グループの発表というものでした。これが1週間に1回、5週にわたり続くのです。

役割分担

経験のある方は想像がつくと思いますが、初日の役割分担のときは、ドキドキものです。

PCのモニターには、自分を除くグループ全員が映っています。
グループのメンバーは、全て初対面の方々でしたので、やはり緊張しました。

相手の出方をうかがう。
率直にいえば、私の中で、そんな時間が静かに流れていきました。
この時間が、妙に長く感じられました。

口火を切る

そんな中で、一人のメンバーの発言がありました。
「役割を決めるということですが、どのように決めましょうか?」
決め方についての問いかけです。

ここでようやっと救われるのです。
沈黙の時間から解放されて、グループの時間が流れ始めました。
『発言してくれてありがとう』と思いました。

口火を切ることは、人によっては、なかなか難しいことだと思います。
かくいう私も、最初に言い出せないタイプではありますが…。

その後は、堰を切ったように発言が飛び出したように記憶しています。

結論を申し上げれば、所属グループにおいては、立候補という形で、各役割が決まりました。
振り返れば、5日間の演習を通して立候補でした。

司会

やってみることを強くおすすめします。
実際のケアマネ業務に際し、避けることのできないことだからです。
サービス担当者会議での司会進行を担うことは、ケアマネの主要な役割の一つです。
ケアマネとしてやっていくからには、居宅であろうと施設であろうと、この役割から逃れることはできないのです。

演習であり、実際のサービス担当者会議とは違いますが、グループのメンバーは、生活相談員、介護職員、看護職員、理学療法士等々であり、ご利用者やご家族が不在なだけなのです。
ここで司会をすることで、自分の体験となり何かに気付き、何かを得ることができると思います。

司会をする際に私が気を付けていたことをご紹介させていただきます。
全てができたわけではありませんが、意識していたことです。
読者の皆様には「自分だったらどうするか」という視点から見ていただきたいと思います。
いくらかでも参考にしていただけたら幸いです。

1)適度な声量で、早口にならないように、穏やかにハッキリと話すこと
2)笑顔を絶やさないこと
3)気軽に発言できるような雰囲気をつくること
4)メンバー全員が発言できるようにすること
5)「〇〇さん、どうぞ」等、相手の名前(名字)を呼ぶこと
6)最初から自分の意見を言わないこと
7)できるだけ自発的に発言してもらえるようにすること
8)発言者の発言の概要や趣旨を声に出して確認すること
9)時間内で結論が出るように意見を調整・要約していくこと
10)会議の開始と終了をハッキリと宣言すること

以上のような感じとなります。
ここでは、個々の具体的な手法とか理由等については、省略させていただきます。

記録(書記)

課題に対しグループ内で話し合ったことを記録する役割ですね。
また、この研修では、発表者の役目もありました。

個々の意見を漏れなく羅列し記録するのではなく、要約して記録することがポイントであると考えます。
発言が聴き取れなかったときは「すみません。〇〇のところをもう一度お願いします。」とか、
発言の内容がつかみ取れなかったときは「□□とは、△△ということでしょうか?」と確認すればよいのです。

全体発表の際は、『グループの皆さん、しくじったらごめんなさい。大きな心で見てくださいね』と、自分自身に言い聞かせ、半ば開き直った気持ちで臨めばよいと思います。

これらは、今考えれば、ということですが…。
研修中の私は、今でもかな…、記録は苦手感がこの上ないものでした。
理由は以下のとおりです。

発言したことを一言一句漏れなく正確に記録しなくてはいけない。
この考えにとりつかれていた私には、かなり荷が重い役割でした。

それに加えて、全体会議の中で発表しなくてはいけない。上手くできなかったらいやだなぁ…。
この未来予想が、なおいっそうの重圧としてのしかかって来るのでした…。

今回の研修では、記録(書記)はできませんでした(率先して「私がします」と言えませんでした)。

この項目の冒頭に記載したことは、頭の中だけで考えたことで実践していませんが、参考までにという思いで記載しました。

タイムキーパー

時間の経過を司会やグループメンバーに知らせる役割です。

「まとめの時間まで、あと10分です。」とか「終了まで、あと5分です。」とか、残り時間のお知らせをしました。

 

結び

オンライン研修では、事前の環境整備と確認が重要です。施設等で参加する方は、既にWi-Fi環境が整っていて安心かとは思いますが、自宅で参加する場合は、事前の準備と確認をしっかりと行い万全を期した方がよいかと思います。
今回の研修は、Zoomを使用しましたが、使用されるオンライン会議アプリの使い方を事前にチェックしておくことも重要です。
安心して演習に参加できるように、時間に余裕を持って準備しておくことをおすすめします。

演習では、便宜上、役割分担をしていましたが、実際のサービス担当者会議でのケアマネジャーは、司会・記録・タイムキーパーを一人で行うことになります。
したがって、演習に際しては、司会、記録、タイムキーパーのすべてを経験しておくことをおすすめします。と言いながらも、私は記録をしませんでしたが…。

研修を受けようとしている皆さん、今まさに研修を受けている皆さんの不安が少しでも軽減し、一人ひとりにとって有意義な研修になることを切に願います。

最後までお目通しいただきありがとうございました。

◇ブログランキングに参加しています◇